トライアスロンのレース中の事故のニュースを聞かないシーズンはありません。
レース中以外でも、最近、将来有望なエリート選手がバイク練習中の事故で亡くなりました。
トライアスロンは危険を伴うスポーツです。
スイムでは海を泳ぎます。
プールとは違い高波や透明度の低い中を泳がなければならないこともあります。
バイクは下り坂などでは最高時速が70km以上になることもあります。
肌を露出した軽装で、オートバイ用のものに比べれば「ちゃち」な造りのヘルメットで高速道路並みのスピードで走るのです。
ランは安全かと言えばそうでもなく、スイム3.8kmとバイク180kmを終えたあと、疲労がたまった体で心臓に負担をかけながら走ります。
炎天下でのレースもあるでしょう。脱水や熱中症にかかる場合もあります。
こうしたリスクを考えれば、「自分だけは大丈夫」なんてこと絶対ありません。
仮に、体力や技術面では卓越していたとしても、一瞬の不注意からバイクで人をはねることだって考えられます。
前述のように、オートバイと変わらないスピードでぶつかれば、一般的な自転車事故とは比べものにならない大惨事となることも考えられます。 

怖いのは単独事故よりも、他人に巻き込んだ時です。
対人賠償額が1億円近くなったという判例もあるようです。
 
他人に怪我をさせた、最悪の場合死亡させてしまった。
こんな時に賠償金を払えるよう保険に加入しておくことをお勧めします。

トライアスリートにオススメしたい保険

スイム・バイク・ラン保険

JTU公式サイトで紹介されているトライアスリートのための保険です。
トライアスリートの加入率はかなり高いと思われます。
現に、私のチームのメンバーはほぼ全員加入しています。
「損害補償特約付き団体総合生活補償保険」で練習中や大会中での怪我はもちろんのこと、日常生活も補償されますし、第三者への賠償補償が最高1億円となっています。
保険料は年額20,000円、トライアスロンをやるならマスト加入の保険と言っても良いでしょう。

【補償内容】
●障害死亡・後遺障害 104万円
●障害入院日額 7,000円
●障害通院日額 3,500円
●個人賠償責任 1億円

【良いところ】
●トライアスロン以外の日常生活でのケガにも対応している。
●個人賠償責任保険の被保険者の範囲は家族まで。

【残念なところ】
●障害死亡・後遺障害保険金額が低め。

詳しくは→JTU公式サイト

コープ自転車保険

保険加入にはコープ(生活協同組合)会員であることが条件となります。
コープは営利を目的としない団体であるため信頼度が高く、保険料は年額5,140円と格安です。
また、補償は家族にも適用されるので、小さなお子さんのいる家庭などには嬉しい保険です。
また、死亡保障1,000万円超は自転車保険ではトップクラスです。

【補償内容】※1型加入の場合
●障害死亡・後遺障害 1,125万円
●障害入院日額 2,000円
●障害通院日額 1,000円
●個人賠償責任 1億円

【良いところ】
●掛け金が安め
●被保険者の範囲は家族まで。
●障害死亡・後遺障害補償額はトップクラス。

【残念なところ】
●コープ(生協)会員でないと加入できない。

詳しくは→コープ保険ネットセンター

JA賠償責任共済

日常生活によって生じた賠償責任を補償する個人賠償責任共済です。
掛け金は年額1,760円と格安ですが、補償額が最高5,000万円となっており、これ一つでは少し心細いかと思います。他の保険のサブとして加入しておくと良いかもしれません。
JAというと農家が利用するイメージが強いかと思いますが、農業をやっていない私でも問題なく加入できました。

【補償内容】
●個人賠償 5,000万円

【良いところ】
●掛け金が安い。
●被保険者の範囲は家族まで。

【残念なところ】
●補償額が低め。

詳しくは→JA共済

三井住友カード ポケット保険自転車コース

三井住友カード会員向けサービスの一つ。
補償内容や被保険者の範囲を選択できます。掛け金は月額580円~5,520円
コース名は自転車コースですが、自転車以外の日常生活でのケガも補償されます。

【補償内容】
●障害死亡・後遺障害 最高500万円
●障害入院日額 3,500円
●障害通院日額 1,750円
●個人賠償責任 1億円

【良いところ】
●被保険者の適用範囲を本人、本人+配偶者、家族から選べる。

【残念なところ】
●他社の同程度の補償内容の保険と比べると掛け金が高め。

詳しくは→三井住友カード株式会社

楽天カード フリーケア・プログラム「追加補償プラン」

楽天カード会員なら、フリーケアプログラムの案内が届くと思います。
その中に「追加補償プラン」という月額500円の有料版があります。
有料版には賠償責任保険が付いています。
入院・手術補償も付いていますが、金額がわずかですので、賠償責任保険のおまけくらいに考えておいたほうが良いかもしれません。

【補償内容】
●入院保険金日額 5,500円
●手術保険金(最高) 55,000円
●賠償責任保険 1億円

【良いところ】
●月額500円(年6,000円)と安め。
●被保険者の範囲は家族まで。

【残念なところ】
●入院・手術保険金額が低い。

まとめ

社会人であれば、一般の生命保険に加入してる人がほとんどだと思いますので、トライアスリートがまず第一に加入すべきは賠償責任保険でしょう。
小学生が自転車で人をはねて、被害者が意識不明になった事故で神戸地裁が9,000万円超の賠償を命じた例があります。
単純に比較はできませんが、小学生の運転する自転車に比べ、アスリートの運転するロードバイクとでは衝突時の破壊力は桁違いです。
もしもロードバイクで人をはねてしまったら・・・・
このように考えると、私個人的には、通常の賠償責任保険1本では不安に感じます。
自動車保険のように対人無制限の賠償責任保険があれば良いですが、私の調べる限り1億円がてっぺんです。
(後日談:自動車保険に付帯している自転車事故特約で無制限のものがあるとかないとか)
文字通り「保険」をかける意味で賠償責任保険複数加入をお勧めしたいです。

イチオシは楽天カード

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