例年は7月下旬頃に梅雨明けする新潟県ですが、
今年は7月初めに梅雨明けし、
ここ魚沼市ももうすっかり夏です。

毎日、全国各地で猛暑日となり、
それに伴い、熱中症で救急搬送される人が何人とか、
ニュースで報道されています。

今日は中学2年生の息子によれば、
授業中に熱中症と思われる症状により
クラスメート2人が搬送されたそうです。
また、3年生でも数人が熱中症になったとの情報も。
息子は毎日、水筒を持って通学しますが、
授業中に飲むことは禁止されてるようです。
 
気象庁、マスメディアは、
不要不急の外出を避け、
冷房の適宜利用、水分補給の必要性を
繰り返し説いています。
 
しかし、やはり、
熱中症になる人は後を絶ちません。
学校現場でも。
なぜでしょうか。

近年の日本が、温暖化し
いくら夏だと言っても、
暑くなり過ぎというのが1つ。

教室にエアコンがない学校が多いのが1つ。

そして、もう1つ、私は考えます。
 
日本人特有の気質が熱中症発症に拍車をかけているのでは、と。

「我慢強さ」「他人に合わせる」「わがまま言わない」

時に美徳とされるこんな気質。
子どもたちだって、まだ幼いとはいえ、
こんな気質を持っている子はたくさんいます。
だって、普段、そういうふうに教えられているから。

でも、これは
生命に関わる熱中症予防の観点からは弊害です。
 
大人や教師のみなさんは
「皆が我慢してる」
とか
「弱音を吐くな」
とか
忍耐を強いていませんか?
大人が強制力を働かせた瞬間に熱中症リスクがぐっと高まります。

日本人の
「和を以て貴しと為す」
も時と場合によります。

「疲れた!」
「喉渇いた!」
を自由に言える雰囲気、
自由に弱音を吐いて良い雰囲気作りも大切です。

あと、せっかく水筒持って行ってるんだから、
授業中にも飲めるようにしないと意味ありませんね。


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