晩秋を迎えたこの時期、小春日和の暖かな日は特に、
テントウムシたちが一斉に活動し始めます。
どこからともなく飛来してきて、家の軒下の隙間とか、風雨の当たらない場所に潜り込みます。
越冬する場所を確保する行動だと思います。

たくさんのテントウムシが家の周囲に集まるので
写真に撮っておこうと思ってカメラを構えました。

テントウムシは草木の茎や葉にしがみついてアブラムシを食べるイメージですが、
この時期は食事をするよりも、とにかく歩き回ったり、飛び立ったりと
せわしなく動き回ります。

草や花にせっせとよじ登り、一番高い所まで登ると羽を広げて飛び立ちます。
よじ登ってる途中で飛び立つことは少なく、できる限り高い所まで登ってから飛び立ちます。
この習性に気付いたので、飛び立つ瞬間が何となく予測できるようになり、
タイミング良くシャッターを押せることが増えてきました。


ソニーのカメラを使う私です。
α9ⅲや、フラグシップのα1ⅱ(2024年現在)のプリキャプチャ機能&高速連写を羨ましく思いながら
秒速7連写で苦労しながら撮っています。

飛び立つテントウムシを観察していて気付いたこと2つ。

1,飛び立つ時、3対ある足のうち中央の1対だけを挙げて羽ばたくこと。

2,背中に降りたんである後羽(主翼)を素早く広げて羽ばたきますが、
 羽根の先端を最後まで開ききらずに飛び立つこと。

 
1に関しては理由は想像も付きません。バランスの問題でしょうか。
2については、さながら旅客機の主翼の先端が上に折れ曲がっている「ウィングレット」のようです。
空力特性を高める効果があるらしいです。

もしかしたらテントウムシもウイングレットの効果を得るために、あのようなたたみ方で収納しているのでしょうか。
安定飛行に入れば完全に伸ばしきるように見えますので、
最初の一瞬の羽形状が、たまたまそれっぽく見えるだけかもしれませんが・・

鳥が滑空する時は羽根の先端が上を向いてウィングレットの役割を果たしているらしいですが、
ものすごい早さで羽ばたく昆虫には関係ないかもしれません。
滑空するトンボにもそれっぽい形状は見当たらないですものね。

まぁ、何はともあれ、
昆虫を拡大して撮っていると、自分の目では普段見えないものまで見えて楽しいですね。