はい、今日は我がトライアスロンチーム「NORTH」の新人、櫻井護さんにお話をうかがいたいと思います。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
簡単に自己紹介をお願いします。
新潟県魚沼市の櫻井護(さくらいまもる)と申します。
トライアスロンは2008年からやってます。
チームの新人と言っても38歳。
新婚1年目です。
トライアスロン歴の所をもう少し詳しくお願いします。
(新婚という話題はスルー)
今年で9年目になります。
初めてレースに出たのは2008年の村上国際トライアスロンです。
あの年は海が荒れてスイムが中止になり、ビーチランだったので、裸足で足が擦れた苦い思い出があります。
その翌年、憧れていたロングレース、佐渡国際トライアスロンのAタイプに出場し、フィニッシュした時の感動と達成感を味わいました(笑)
もう言葉では表現できなかったですね。
それ以降は、9月の佐渡Aタイプと村上大会に毎年出場してきました。
2008年の村上・・・、なんか私、ビーチランの村上の記憶はあるんですけど、2008年だったかなー。9年というともうベテランの域に入ってきますね。
トライアスロンを始めたきっかけは?
若い頃からスポーツしてたんですか?
はい、年数だけはベテランですが、自分の納得のいくレースをするのって、とても難しいです。
中学、高校とテニス部でしたが、卒業してからはたまにジョギングをするくらいでした。
きっかけは、何か誰もやっていないような過酷なスポーツに挑戦してみたくなったからです。
ああ、トライアスリート特有のマゾ体質ですね(笑)
でも、それ分かります。
私は、誰もやってないことやってチヤホヤされたいっていう不純な動機から始まりました。
あ、確かに!(笑)
人に「え!トライアスロンやってるのー!」って驚かれてばかりでした。
まだ周りはほとんど誰も知らなかったですね。
櫻井さんは、最近は主に佐渡と村上など、地元のレースメインでしょうか。
各地の大会には出かけますか?宮古島や五島、アイアンマンなんかは?
県内の大会はアクセスが楽なので自分にとってのメインレースは今後も佐渡大会だと思いますが、バラモンキングやアイアンマンには興味があるので、タイミングが合えば出てみたいですね。
バラモンはもう申し込みが終了してしまいましたが、アイアンマンは世界各国でやってるので、出られるんじゃないですかね。
マレーシアとかどうですか?
来年は11月17日開催です。
今ならアーリーバード(早割)で申し込めるんじゃないでしょうか。
11月のマレーシア、出てみたい大会の一つです。
少し検討してみますね。
是非是非。海外レースに行くと、文字通り世界が広がって、また一段と楽しくなりますよ。
マレーシアなら私も何度か出たことがありますのでいろいろアドバイスできると思います。
かなり直前になるまで申し込み受け付けるでしょうけど、早いほうが割引きがきくので、えいやっとエントリーだけしちゃうのも手ですよ。
自分を追い込む意味でも(笑)私は台湾を勢いでポチっちゃいました!
はい、何事も勢いは大切ですからね(笑)
ただ、今の自分は上位を目指すというよりも「トライアスロン」を純粋に楽しむという目的のほうが今は強いですので、まだ国内で十分かもしれないですね。
順位度外視でも、海外のレースは国内では味わえない楽しさ満載ですので、是非検討してみてください。
さて、佐渡などのロングをメインにしている櫻井さんですが、得意種目や苦手種目、それを踏まえたレースの組み立て方など、櫻井メソッドがあればこっそり教えてください。
得意種目はスイムとランですが、最近はスイムの練習量が少なくなってしまい、今は得意種目ではなくなったかもしれません。
苦手種目は、やはりバイクでしょうか。
普段の練習では、得意不得意を考えずに自分のやりたい種目をひたすらやる感じです(笑)
レースで心掛けていることは、スイムそこそこ、バイク我慢、ランで爆発みたいな(笑)
でも、それぞれのレースで体調や天候など全く同じ状況というのはないので、自分なりに身体に話しかけて変化に対応するように意識しています。
とにかく、トライアスロンは最後のランが大切だと強く思ってますので。
そうですよね。
トライアスロンは3種目終わってなんぼの競技ですから。
バイクでつぶれてランで走れないレースって超辛いですよね。
バイクで我慢ということですが、ブログの読者さんには初心者の方も多くて、佐渡にこれから挑戦したいって人もいると思います。
櫻井さんなりの佐渡のバイクコースの攻略法を教えていただけませんか。
そうですね、佐渡Aのバイクコースは190キロで、ほぼ佐渡島を一周という、なんとも恐ろしいコースですが、スイム後は身体がよく動くので、調子に乗って飛ばすと後々痛い目を見ます。。
実際、ランでリタイアした2012年は、バイクがめちゃくちゃ良かったのですが、そこで練習以上の力を出してしまい、その結果ランの27キロ地点で力尽きました。
バイクは序盤の有名なZ坂、そして中間地点の両津港を過ぎ、終盤の名所である小木坂までの区間、ひたすら海岸沿いを一人旅状態で、たまにドラフティング集団に出会う場面で心が折れないように、ひたすら集中して踏み続けることが必要だと毎年感じています。
そして、小木坂を超えてからゴール地点の佐和田に戻るまでの区間も、海からの風と中途半端な登りが続くので、やはり最後まで集中力は切らさず、我慢の走りですね。
2012年にバイクで飛ばしすぎてランで失敗した経験が活きてるんですね。
その後はランの失敗はなくなったなら、その経験は有意義だったということですね。
私も同じような失敗経験が何度もあるのでよく分かります。
私はトライアスロンのランでも、フレッシュ状態から走り始める時と変わらないスピードで走ることを目標に組み立てますね。
まぁ実際は無理なんですけど、気持ちの上での目標として。
さすが、すごいですね!!
自分は、フレッシュ状態のようなスピードで最初から入っても、必ず10キロ地点くらいでスピードを身体が自然に抑えてしまいます。
ですので、自分はショートやミドルの得意な選手を尊敬しちゃいます。
自分には無理です、きっと。
それはそれぞれ自分の脚質や体力にあった目標を立てて組み立てれば良いんですがね。
私の場合もあくまで目標値だから。
ただ・・
さっきの「順位にこだわらないで楽しむ」というの否定するわけではないので気を悪くしないで欲しいんだけど、トライアスロンでも他の何かでも、ダイエットでも、なにかまず短期間で成功体験を味わって欲しいんですよ。
なぜかというと・・・
なぜかというと。
知りたいですか?
はい、知りたいです(笑)教えてくださいーーー
自分でハードル上げてしまった・・・(笑)
ははは
まず、動物の性質として、成功体験が次回の行動の理由付けになるんですね。
心理学で言うところの「正の強化」ってやつで。
変な例えですが、犬をしつけるときも、ちゃんとできたらエサをあげるでしょ。
これも行動→成功体験、なんですよ。人間も根本的には同じ心理で生きてます。
成功と言っても大成功じゃなくても良いんですがね。
短期間と言っても、なるべく早いうちにという意味合いで。
初心者ならまずレース完走が最初の成功体験ですよね。
でもいつまでもずーっと「完走が目標です」って言ってたら進歩がないし、たぶんね、飽きますね。
完走したら次は○○位以内とか、少しずつ成功のハードルを上げてくんです。
小さな成功で良いので、それを繰り返していくことが大事です。
立ち止まってはだめで、私は常に結果にこだわって欲しいと思っています。
ふむふむ。
なぜ結果にこだわるか。
結果を追い求めるってことは考えることとイコールなんですよ。
結果を出すために試行錯誤するでしょ。
練習方法だったり食事だったり、生活習慣全体にまで気を配る。最終的には人間性や立ち振る舞いにまで気を配るようになったり。
で、どんどん試す。
で、どんどん失敗する。
そして、時々成功する。
この繰り返しによって自然に競技力は高くなっていくんですよね。
だから「完走が目標です」っていってる人は一生完走目標で終わる可能性が高い。
そういう人たくさん知ってますよ、私。
はい、確かにせっかく出場するからには、自分の目標をなんとか達成できるようにしないともったいないですね。
それぞれ個々の目標に差はありますが、大会に出る人たちは少なからず結果を出すために人知れず練習に取り組むのでしょうから。
とても大切です。
そう。
目標に差があるのは当たり前。
大事なのは目標に到達しようと試行錯誤することで。プロセスが大事。
批判を覚悟で言うと、これもトライアスロンに限らないことだけど、自分より何かしらで上にいる人と常に「つるむ」ことです。
自分に持っていないものを持っている人と一緒にいて話をしてたら、自然に自分もレベルアップしていきます。
そして、いったん成功すれば、周りの目、というか評価がぐんと上がるので、自分の行動に手を抜けなくなります。
自分が手本になる立場になるから。
そうすると、また凄い人が周りに集まってくる。相乗効果ね。レバレッジが効くというか。
こういう意味を含めて櫻井さんには是非アイアンマンなり、チャレンジレースなり、ちょっと上を目指す経験して欲しいと思ってるんです。
はい、アドバイスいただきありがとうございます!
今、自分は同じ地域でトライアスロンに取り組む方々と練習をご一緒させていただいておりますが、自分よりも次元の違う選手の方々と一緒に練習すると、自分に足りないものを視覚的に気づかされることがあります。
それは、練習を積めば同じレベルまで到達できるかわかりませんが、その時に感じる憧れというか、尊敬というか、自分の今のレベルを痛感させてもらえることに感謝して、もっと強くなりたいと思うんです。
ですので「今の自分にはまだ」とか「いずれそうなればいい」、「忙しいからしょうがない」とか言って現状に満足せず、常に向上心を持ってトライアスロンに取り組まなければと、改めて考えたいと思います!
アイアンマンに出るぞー(笑)
無理強いしてるわけではないので、そこの所は誤解しないでください。
ただ、強い人と一緒にいると絶対に自分も強くなれます。
逆に、弱い人やビジョンのない人としかつるんでないと自分もそうなります。
成功したいなら成功してる人と行動する、お金持ちになりたいならお金持ちと一緒に行動する。
シンプルな方法ですが絶対効果があります。
魚沼という環境ではなかなかそういう人がいるわけでもないので、自分からどんどん外へ出て行く必要がありますね。
私の場合、竹内鉄平プロとの出会いが全ての始まりと言っても過言ではありません。
それがきっかけで、爆発的に仲間が増えて世界が広がりました。
プロ選手が主催するコミュニティに参加するなども良い方法です。
トップエイジやプロの方とはなかなか会える機会はないですが、トライアスロン仲間同士のつながりがきっかけで、普段はなかなかお会いできない方と知り合えるのがトライアスロンの魅力でもありますからね(笑)
プロやエリートと知り合うには、待っていても絶対向こうから寄ってくることはないので、レース会場では積極的に話しかけてください。
レース直前の集中高めてるときなどはちょっとアレですが、前日とかエキスポで見かけたら積極的に。
プロはエイジとの交流もやってこそプロですからイヤな顔をせずに話してくれるはずです。
一緒に写真撮ったりしてください。
それをSNSに載せて友達申請して、投稿にコメントして、次のレースでもまた見かけたら話しかける。
これを数回繰り返したら絶対覚えてくれて、仲間になれます。
戦術やマル秘テクニックも教えてくれるかもしれません。
なるほど・・・
なんか、説教臭くなってすいません(汗)
年取るといけませんね。
ひとつ教えていただきたいのですがよろしいでしょうか・・・
レースの際、トイレはどうしてますか。
あ、変なこと聞いてすみません、でもできたら教えてほしいです!
トイレは、大のことですか?小ですか?
はい、大ということでご指導願います!
いわゆる「運固」ですね!
練習中の運固についてはこの記事で全て語っているますので参考にしてください。
関連記事
【ランナー・サイクリストのための】完全運固マニュアル2018版
ご質問はレース中ということですので・・・
大は、エイドステーションのトイレに入る、ということにしておきます、大前提として。
ただ・・・
近くにエイドがない、もう辛抱たまらん、というときはアレです。
茂み、木陰、塀の陰・・・など。
ラスベガスでは、大きなサボテンの木の根もとで。ガラガラヘビに怯えながらやりました。
テクニックが付いてくれば、
パンツを下ろす
↓
しゃがむと同時に一気に放便
↓
(可能であれば)周辺の葉っぱで、何となく拭く
グローブなどを使っても可
↓
さっとパンツを上げ競技復帰
この間、約10秒から15秒で遂行できるようになります。
人に見られて恥ずかしい思いをすることを最小限に抑えることができます。
と、とても参考になりました。
やはり世界を経験するということはこういうことなのですね。
ガラガラヘビにも屈しないチバナさんを尊敬いたします!
コヨーテも出るらしかったです。
近くに民家やコンビニなどがあれば、そこで借りるのも良いでしょうね。
それが無難ですかね(笑)
いやぁ、今日は長くなってすいませんでした。
最後になりますが、
櫻井さんのこれからの展望というか、夢を聞かせてください。
こちらこそ、今日はありがとうございました。
夢・・・、夢というとあれです。
怪我や事故なくこれからもずーっとトライアスロンを続けていくことです。
もちろん楽しみながらですが、年代別でまた入賞できるように考えながら、がむしゃらに練習に取り組むのみです。
もちろんアイアンマンレースも視野に入れながら。
がむしゃらも大事ですが、試行錯誤が大切ですからね!
それと、家族には感謝しなくては駄目です。
愛情を持って「ありがとう」と常に言い続けてください。
繰り返しになりますが、一度は世界を見ることをオススメします。
違う国、文化、価値観、食べ物、気候、宗教の中でトライアスロンをすることは絶対にプラスになります。
はい!
最後の最後、告知タイムです。
トライアスロンのことでも良いし、その他プライベートなことでも、宣伝したいことがあればどうぞ。
トライアスロンチーム「NORTH(ノウス)」ではメンバーを絶賛大募集しております!
興味のある方、一緒に楽しく苦しく練習してさわやかな汗をかきましょう!!
おお!我がチームの宣伝を!
ありがとうございます。
練習は、モチベーションがどのうのこうのというのをよく聞きますが、1人でやるからモチベーションが上がらないんであって、皆でやれば間違いなく楽しいんですよ。だから仲間をどんどん作ってお互い切磋琢磨するのが上達への一番の近道ですね。
今日はありがとうございました。
ありがとうございました!
本日インタビューしたアスリート
櫻井 護
新潟県魚沼市在住。
ロングディスタンス中心に活動するトライスリート。
2010年佐渡国際トライスロンAタイプ、年代別3位。
仕事や新婚生活に時間を取られ思うように練習時間が取れない中でも着実に成長する努力家。
トライアスロン歴10年の節目である2018シーズンはアイアンマンなど海外レースも視野に入れ鋭意鍛錬中。
【櫻井さん愛用のアイテム】
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今回は以上です!
はちゃの!