6月26日に開催された「ロングライド魚沼」に参加してきた。
ロングライド魚沼というイベントは順位を競うレースではない。
コースになっている道路に交通規制がかからない。
したがって、一時停止線や赤信号ではきちんと止まらないといけない。
なので、参加規定もゆるく、
「ブレーキの着いた、公道を走ることのできる自転車」であればOK。
当日は、ママチャリ、MTB、クロスバイク、など様々な自転車が集った。
私は、当然トライアスロン用のTTバイク。
DHバー装着車もたくさん参加していた。
朝6:30から2分おきに20人ずつのウェーブスタート。
私は2組目のスタートであった。
繰り返すが、このイベントは競争ではない。
しかしながら、走るなら1番が良いと思うのは
競技者の性(さが)か。
スタート直後の10kmほどで、
前の組みでスタートした20人のうち19人を抜いた。
そして、ロングライド魚沼の醍醐味とも言える4回のヒルクライムのうち
2回目の峠を越える頃には残りの1人を抜いた。
しつこいようだがこのイベントは競争ではない。
トップに躍り出たのもつかの間、
後ろから、私と同じ熱いソウルを持つ競技者が2人追いかけてくる。
1人は昨年の覇者(?)、地元出身O選手。
もう1人はかつて、レジェンド宮塚英也さんやチームブレイブ八尾彰一監督らと
肩を並べていたというT選手。
特にT選手の脚はえげつないもので、
序盤は千切られずに着いて行くのでやっと。
特に序盤は峠を含めてずっと登りなので
TTバイク&アルミノーマルホイールでは分が悪い。
なので、勝負は後半、浅草山荘チェックポイントを過ぎて
ラスト50kmのところ、下り基調になったタイミングでアタック。
スリップに付かれないうちに一気に逃げた。
ブラインドカーブが続く下り道。
土地勘のある私が有利。脚がもげそうだったけど、
ガンガン踏んでいった。
途中、信号に数回捕まったが追いつかれることなくラスト7kmの直線。
正直、「勝った!」と思っていた。
次の瞬間、私は田んぼの中で大の字で空を仰いでいた。
傍らでゆがんだバイクが泥に刺さっていた。
全然記憶がないのだが、おそらく40km/hくらいのスピードで
歩道の縁石に衝突して吹っ飛んだ。
ホイールはポテトチップスのようにゆがみ、リムが割れていた。
走行不能につき、リタイア。
ヘルメットの内側のベルトが切れて、ラチェットの付いてるパーツも外れてた。
5分後、路肩で痛がっている僕の横を2番手T選手と3番手のO選手が通り過ぎた。
気を抜いた覚えも、油断した覚えもないのだが、
一瞬、何かが緩んだのだろう。
気持ちが緩んだのか、どこかのビスが緩んだのか。
勝負しなくても良いサイクルイベントで、
無駄に一生懸命になって、単独落車して、
バイク壊して修理費10万円。
これを馬鹿者と言う人もいるだろう。
しかし、理解してくれる人もいる・・・と願いたい。
今回は以上です!
はちゃの!