初心者がついやってしまいがちな、
自分にとって今「大事なのは何か」を見失うこと。

今日はこれをテーマにしてみたいと思います。

例えばこれからロードバイクを始めようと思った人が
「パワーメーターを使ったトレーニング」や「機材ごとの空気抵抗値の違いや軽さ」、「タイヤの転がり抵抗」など考えてもしょうがありません。

しかし専門誌やインターネットには、例えば、
風洞実験のデータなどを引き合いに出し読者の物欲をかき立てるような記事や
○○筋を意識する、○○骨の動きがどうのこうの、などなどいろんな情報が溢れています。
初心者の皆さん、消化不良になっていませんか?
一つ一つは確かに良い情報なのかもしれませんが、初心者にとって大事なのはそこじゃない、というものが多いのも事実。
 
ロードバイク初心者にとって「大事なものは何か」というのを自分で考える必要があります。
全くの初心者にとってはまず何より、「楽しく安全に乗ること」が第一です。
そのためには高価な機材は必要ありません。高価な機材は硬く、体に負担がかかるので、あまり初心者には向かないでしょう。
それよりもまず、入門向けの安価なパーツでOK。ポジションもペダリングも深く考えずに、
今まで「自転車で」行ったことのないようなところまで足を延ばしてみましょう。
途中で風景を写真に撮ったり、美味しいものを食べたり。
その様子をSNSにアップするのもよいでしょう。
そのうちに、「ペダルを速く回す時に力がうまく伝わるようにサドルを上げてみようか。」とか
「自分は平地を走るよりも坂道を登る方が得意みたい。だったらパーツはなるべく軽いものを選ばなくちゃ」など、
その人その人で力を入れるベクトルが変わってきます。
しかし、初心者のうちはまだそこを考える必要はないわけです。
 
ところが最初に情報の波に飲まれてしまうと、自分にとってまずやるべき「大事なこと」をすっ飛ばして次の段階にいきなり入ってしまうのです。
 
「ロードバイクと行ったらエアロロードですよね。軽くて空気抵抗も少なくてオールマイティな感じで。とくにサーベロのS5が良いって雑誌に書いてありました。私もそれを買いたいと思っているんです。」
 
こういうのはもう踊らされすぎてます。
運転免許取って始めて買う車がポルシェやフェラーリみたいなものです。
お金持ちは買ったら良いですよ、自由です。
庶民として、ロードバイクはけっこう思い切った買い物だというなら、お金の使いどころが違うと思います。
物欲が湧く気持ちはロードバイクやっている人間として理解できるのですが、
こういう気持ちをまずはぐっと抑えて、まずは楽しく乗って基礎体力を付けましょう。
○○筋も○○骨も意識しなくて良いですので、楽しく安全に長く乗ることです。
そうしてる内に乗りたいバイクの種類や競技の方向性も固まってきますので。
 
今回はロードバイクを例えに出しましたがどんなことでも考え方は一緒です。
スポーツはもちろん、勉強でもビジネスでも、同じことだと思います。
 
PS
私の所属するトライアスロンチーム「ノウス」にはさまざまなレベルの人が所属しています。
初心者の方には、今回お話ししたようなアドバイスやステップアップのためのノウハウを惜しみなくお伝えします。
魚沼地域周辺にお住まいのスイマー、ライダー、ランナーさん、一緒に楽しみましょう。