今日はネタがないので、
先週末に長男とランニングをした時の様子を書こうと思います。
自宅から約9km離れたところに私の実家があります。
時々、子供達を連れて遊びに行ったりするのですが、
ここ数年は晴れた日は車を使わずに
子供達が自転車に乗り、
私がランニングでそれに付いていくというパターンが多かったです。
下の子は、まだ良いのですが、
長男は大きくなり、
自転車で私のランニングのスピードに合わせるのがつまらないらしく、
先日は一緒にランニングで行くと言い出しました。
長男は日頃、スイミングをやっているので、
基礎体力は問題ないと思うのですが、
本格的なランニングの練習はやったことがありません。
そんな中学1年生がいきなり片道9km×2の道のりを
走れるかどうか心配でしたが、
本人がやる気だし、何事も経験、ということで、
チャレンジしてみました。
最悪、途中で歩いて遠足になってもOKです。
スタート直後、走り出しは軽快です。
ただ、ペース配分など何も考えていないので飛ばしすぎ。
ゆっくり走るようにアドバイスをします。
また、ヒール着地気味で、
ザッザッザッと靴裏が地面にこすれる音がしたので、
そこを直すように助言しました。
口で言うだけではイメージしにくいので
私がやって見せたり、
動きづくりのドリル的なことをやってみました。
具体的には
1.しゃがんだ姿勢からスッと立ち上がる。
脳天を一本の糸で吊られているイメージで立つ。
顎を軽く引く。
2.その場で軽いジャンプを繰り返す。
縄跳びの時の着地をイメージして。
3.その場足踏み。
もも上げほど大きな動作でなくても良いが
着地は縄跳びの時と同じイメージ。
この時に、体の重心の真下に着地することを意識し
前屈みや、のけぞった姿勢にならないように。
4.実際に走ってみる。
速く走ろうと意識するあまり、足を前に出しすぎなくても良い。
重心移動で前へすすみ、重心の真下に着地するイメージ。
(実際には重心よりやや前に着地するが)
タン、タン、タン、とテンポ良く地面を後ろにはじくように。
(地球儀を速く回転させる時、手ではじくイメージ)
5.胸の前にある太鼓を叩くように腕を振る
ぎこちない振り方にならないように。
【これは
私が初心者の方や、子供達にランニングを教えるときに
まず最初に必ず伝えることです。
テンポの良い着地と腕振り、
これを意識するだけでかなり良くなります。
踵にあまり頼らない着地がポイントです。
これは人間本来の走り方。
シューズを履かずに、裸足で走ると、
人間は自然にこういう走り方になります。
体育館やグラウンドで裸足で走るのは
感覚をつかむのに良い方法です。】
このアドバイスの後、
長男の走り方はかなり良くなり
(効率的になり)
しばらくは良い調子で走ってました。
しかし、3キロくらい走ったところで、
横っ腹痛が出てストップ。
ウォーキングに切り替えます。
しばらく歩いて落ち着いたところで
ランニング再開です。
その後は快調に走る長男。
スイミングをやっているおかげで
心肺機能は問題ないようです。
このあと心配なことは、
普段走り慣れていないことによる足の筋力不足。
そして筋力不足からくる筋肉痛です。
遅かれ早かれ、そのうち痛くなってくるだろうなと予想してましたが、
なんやかんやで、片道はクリアしました。
ゆっくりでしたが、
12歳で、9kmを一定ペースで走れれば上出来です。
実家に付き、しばし休憩。
長男はドリンク飲んだり、おやつ食べたり、
こっそり爺さんからお小遣いをもらったりしていたようでした。
そして、帰り道。
後半の9kmです。
実家で休んで、体が少し冷えたのが悪かったのか、
最初の2kmくらいで、
股関節の前側付近が痛いと言い出しました。
おそらく、普段よりずっと多くの足の振り上げ動作を
繰り返したことが原因で腸腰筋が張ってきたのだと思います。
どこか一箇所が痛くなるとフォームが崩れるため
他の箇所に負担がかかり、
また違うところが痛くなってくるという負の連鎖が生じます。
こういう時には無理せず走るのを止めることが大事です。
とても大事です。
ここまで走ったことを褒めてあげました。
そして、夕方になり気温も下がってきたので
妻にヘルプの連絡を入れ、
車で迎えに来てもらいました。
「こんど、またリベンジしたらいいよ」
と言うと、
「二度とやらない」
と即答されました(笑)
でも、父は知っています。
そのうちきっと再チャレンジしたくなることを。
ふふふ・・・
アスリートとして経験を積んでくると、
横っ腹痛や走り出してすぐどこかが痛くなる、とか
そういうことがあまりなくなります。
そして、初心者だった頃の気持ちを忘れがちになります。
しかし、普段運動し慣れていない人にとっては、
私たちが当たり前のようにやっている
「軽い」練習ですら、
ものすごくハードルの高い内容ということだってあります。
私たちと同じような練習はできません。
それならレベルを1つ落としてみます。
それでも、キツい。
そしたら、更にもう一つ下げる、
そうしていくうちに、
かなり下げなけらばならない事に気づきます。
しかも、一括りに初心者といってもそのレベルはさまざまなので
同じ内容の練習では対応できません。
「辛い」というトラウマを植え付けないような配慮も必要です。
これが、上級者よりも初心者を教える方が難しいと言われる理由の1つです。
上級者になれば、かなりの要求にこたえてくれますし、
メンタルも強いので弱音を吐いたりしませんから(笑)
そういう意味では
今回、長男にとってはいきなり
難易度の高いチャレンジだったことは否めません。
それでも、本人の「やってみたい」という意志を尊重しました。
本人としても、スイミングで上達するためには、
泳ぐだけでなく、いろんなスポーツで
さまざまな動作を取り入れていくことの重要性を
分かっていていろいろ考えているようです。
親としては、やり過ぎたとき等に助言を与える程度にして
なるべく好きにやらせたいと思っています。
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