GARMIN(ガーミン)ForeAthlete735XTJを買いました。
トライアスロン生活20年にして初めてのGPS機能付心拍計付腕時計です。

心拍計付の腕時計はトライアスロンを始めた頃から使ってきました。
ポラールやタイメックスです。
しかし、以前はGPS機能付きはとても高価な上に、本体が大きすぎました。
あまり大きすぎるのはスイムやランで不便だと思い、ずっと敬遠してきたのです。
ラップタイムと心拍数を表示できる最低限の機能をもった小さめの文字盤のものを使い続けてきました。
 
GPSは、腕時計とは別に安いGPSロガーを持っていましたが、安物は安物なりの性能で精度が良くありません。
それに私の場合、普段の練習コースはほぼ固定なので、距離や高低差は分かっていますし、あまりGPSの必要性を感じなかったのです。



 

購入の理由

 
いままで必要性を感じていなかったGPS付の心拍計を購入したのかというと・・・
それはほぼ衝動買いです!
最近のモデルはだんだん小型化してきて、私の細い手首でも大丈夫そうだなぁ・・・と思ってはいたものの、「心拍を測る」という一番の目的からすると、高価な腕時計は必要ないと、心の中でずっと気持ちを押し殺してきてました。
「機械に頼り始めると自分の感覚や体調に気を配らなくなるから」とか、もっともらしいことを言って、強がっていたのです。
心拍を測りながらのトレーニングをするには実際、事足りていましたから。
でも、周りの仲間が便利そうに使っているのを見ていて、ついに、自分の本当の気持ちに素直になろうと決めたのです。 
だって、すげー高性能なんですよ。羨ましくてね、ほんと。 
普段、皆さんが何気なく使ってる機能なんでしょうがね。
文字盤に心拍数が表示されるだけの腕時計しか使ってこなかった私からしたら、夢のような装置なんですな。
 
皆さんからしたら今さら感ハンパない機能ですが、私の心を揺れ動かしたものを以下に挙げてみましょう。

リアルタイムにペースが分かる

ランニングでもバイクでも、自分の走ってるペースがリアルタイムに分かる機能ですね。
ペースメーカー機能と言いますか。
 
「今、4分30秒/kmのペースで走ってますよ」って教えてくれるんです。
  
これね、アナログな心拍計しか使ってこなった私からしたら垂涎の機能ですよ。
 
普段、継続して練習していれば、1kmのラップタイム、というかペースは体感的に分かってくるもんです。
例えば、インターバル走なんかで、1kmを4分ジャストで走ろうと思ったら、時計を見なくてもプラマイ1~2秒、つまり3分58秒~4分2秒くらいの間で走れるようになります。
しかし、これはやはり誤差が出ます。普段と違うコースを走ったり、レースで興奮状態にあるときなんかは、やっぱ正確に自分のペースを把握できないもんです。
なので今までは、レース中であればキロ数表示の看板を通過するたびに、ラップタイムから逆算して、ちょっとずつ修正するしかなかったんです。
でも、GPS付ならそれがリアルタイムに把握できる上に、設定したペースを逸脱すると教えてくれたりもします。
私はトライアスロンのランでは序盤にハイペースで突っ込みすぎて自滅することがあるので、この機能だけでも「買い」なのです。
  

Vo2maxと乳酸閾値を測定できる

ForeAthlete735XTJではVo2maxと乳酸性閾値が測定できます。
Vo2max」とは体が取り込める酸素の最大値のこと。1分間に体重1kgあたり何mlの酸素を取り込めるかの数値で運動能力と指標となります。
乳酸閾値」とは、運動強度を上げていったときに血中の乳酸(疲労の原因物質)の蓄積量が急激に上昇し始める点のことです。

乳酸閾値に近い運動強度で練習を行うことで体に過度の負担をかけることなく効果を上げることが出来ます。
これらの数値を上昇させるトレーニング=持久力上げるトレーニング、なのです。
もちろん、これらの数値を正確に計測するためには限られた研究機関やトレーニングセンター等で、大がかりな設備を使用する必要があります。
なのでガーミンで計測する数値はあくまで推定値として捉える必要があるのですが、それでもこの数値には興味があります。
継続的に計測して、数値上昇の進捗を見ることが出来ればモチベーションアップにも繋がりますね。 
  

ランニングダイナミクスを測定できる

ピッチ、ストライド幅、接地時間、左右バランス、上下動、上下動比などの情報が表示、分析されます。
誰でも筋力や柔軟性に左右差があるものですが、この機能を使うことで客観的数値で表示されるのでフォーム改善に役立ちます。
※測定にはランニングダイナミクスポッドまたは胸に巻くタイプのセンサーが必要です。


ランニングダイナミクスポッド

 

胸に巻くタイプ ハートレートセンサーHRM-Tri

自動マルチスポーツ機能搭載

自動マルチスポーツ機能で、ボタンを1回押すだけで種目を切り替えが可能です。
デュアスロン、トライアスロンなどはもちろん、スイム→バイク→スイムなど、自由にアクティビティを設定できます。
私の場合、普段はラン→バイク→ラン(トランジッション計測なし)に設定し練習を行い、トライアスロンのレースの場合はスイム→バイク→ラン(トランジッション計測あり)のモードで計測します。

その他

光学式心拍センサー

腕時計本体に光学式の心拍センサーが付いているため従来の胸に巻くタイプのセンサーが不要になります。
これによりスイム時の心拍計測が手軽に出来るようになりました。
※胸巻式センサー(別売り)も使用できます。
 

ライフログ収集

運動時以外の心拍数、移動距離、歩数、睡眠時間などのデータを収集・表示してくれます。
興味深かったのが睡眠データ。
就寝時間と起床時間を自動的に認識・記録してくれるほか、浅い眠りと深い眠りの時間別グラフなどを表示してくれます。
私の場合、全体的に眠りが浅いことが判明しました。

「みちびき」に対応

今まで使っていた安物GPSロガーは欠測が多く、距離や累積標高を正確に測ることが出来ませんでした。
ガーミンは日本が独自に打ち上げた準天頂衛星システム「みちびき」に対応しています。
日本のほぼ真上にあるGPS衛星なので障害物に強いのです。
これで欠測が少なくなって、正確な距離や標高を知ることが出来るはずです。

 

まとめ

今までも心拍数は常に把握しながら練習をしていて、調子の良いときや悪いとき、風邪引いたときなど、自分なりのデータはそろってはいましたが、Vo2Maxや乳酸閾値などの客観的数値を持っていたわけではないので、どうしても感覚だけに頼っていました。
ガーミンを使うことで今まで感覚に頼っていた部分を数値で知ることが出来ます。
今までやっていた練習はキツすぎなのか、余裕があったのか、自分の感覚との差違を知ることが出来るのが最大のメリットと感じています。
データに頼りすぎてもいけません。
感覚に頼りすぎてもいけません。
結局は自分で総合的に判断しなければなりませんが、そのバリエーションを広げるツールとしてガーミンは有効なだと思います。

細かいことは抜きにして、ガーミン付けてるとモチベーション上がるし(笑)
買って良かったと思ってます。
 
はちゃの!