こんにちは!
今年のメインレースである、アイアンマン70.3上海に参加してきました。
中国のレースは合肥のアイアンマン70.3に参加したことがあります。
[関連記事]
→アイアンマン70.3合肥 2016.10.16
合肥のレースはグッドウィルツアーにすべてお任せでしたので、
何の不安もありませんでしたが、
今回は全て個人手配での一人旅、
中国一人旅は初体験なのでドキドキしながら上海浦東空港(Pudong)に降り立ちました。
移動
空港~レース会場が遠い
空港と、レース会場は同じ上海市内でも100km以上離れています。
事前調査ではタクシーで行くと片道17,000円程度かかるということでした。
私はレース前の準備を、時間に余裕を持ってやりたかったので、
レース3日前の10月17日(木)に上海入りします。
大会のオフィシャルシャトルバスは18日(金)からとアナウンスされていましたので
高額のタクシーでホテルに行くことを覚悟していました。
しかし、日本出発直前に、大会事務局から、
急遽、大会側でバスを手配してくれることとなりました(嬉)。
どうやら、17日入りする人も多いようで、
片道6,500円程度(700元)で乗れるそうです。
もちろん、往復予約して、安心して上海に向かいました。
レースが行われる明珠湖は長江が海に流れ込む河口の中州、というか、島にあります。
空港からこの島へ渡るルートは半分が海底(川底)トンネルで、
半分が橋になっています。
川幅が広すぎて海か川か分かりません。
日本とスケールが違いすぎます。
瀬戸大橋のようなでっかい橋を渡って島へ渡りました。
ホテル
宿泊したホテルは会場から数キロの所にある
桃源水郷大酒店(タオユエン シュイシアン ホテル)です。
早期予約で、4泊朝食付きで43,000円程度でした。
ネット予約で一番安い部屋でしたが、
2人用の部屋で、朝食券は各日2枚ずつ付いていました。
欧米人のトライアスリートが多く宿泊しており、
日本人の宿泊客は少ないようでした。
設備やアメニティは、日本や諸外国のリゾートホテルとさほど変わらず、
不自由することはないと思います。
浴室はシャワーのみでバスタブはなし。
トイレは便座ですが、中国式なのでウォシュレットはなく、
拭いた紙を流さずに、ゴミ箱に捨てる方式です。
私は、この「紙を流さない」というのがどうにもイヤで、
少しずつ小分けにトイレに流していました。
一度に流すと詰まります。
[余談]
中国は公園などにある公衆トイレには紙が備え付けられていませんので、
外出する際は必ずティッシュなどを多めに携行する必要があります。
レース会場も例外ではなく、選手用のトイレにも紙はありませんでした。
ホテルでの食事
ホテル内には、レストランが2つと、軽食カフェが1つ、売店が1つありました。
売店にはたいしたものは売っていません。
水を買うのに利用したくらいです。
カフェではサンドイッチやパスタなどが食べられます。
レストラン2つはどちらも中華料理メインですが、
1つはグループで利用するのに向いています。
複数人でシェアして食べる前提で、一皿の量が多かったです。
チャーハンとお肉料理を注文しましたが、多すぎて食べきれませんでした。
出されたお茶は、中国茶かと思いきや、
まさかのリプトン紅茶。
もう1つのレストランは、一人でも食べきれるサイズの料理がメインでした。
焼きそばなど、日本人にもなじみのある中華料理が多い印象です。
中華の他にも、サンドウィッチやミネストローネ風スープもありましたが、
味は日本人好みではないと感じました。
中国の人たち
中国語の発音が日本語と違うからそう聞こえるのか、分かりませんが、
中国人はとても大きい声で話します。
周囲に配慮して小声で話す、ということをしません。
ホテルのロビーでも、エレベーターの中でも。
話すと言うより、怒鳴ってるように聞こえて、少し怖いです。
お笑い芸人の中川家が中国人の話し方を真似るコントがありますが、
まさに、あれです。
町中が中川家みたいでした。
自分の感情を心の中に押しとどめることをせずに、
ぶぁっと、常に吐き出す感じです。
ホテルに向かう道で道路工事が行われていて、
バスが通り抜けできず、別の道に迂回しなければならない場面がありました。
道路工事が原因というより、ショベルカーが道の真ん中に停めてあって、
運転手がどこにもいない、という状況でした。
理由は分かりませんが、往来の妨げになるのが分かっているのに、
道の真ん中にショベルカーを放置し立ち去ることにもびっくりです。
それに対して、ホテルに電話をしているのか、
運転手はスマホに向かって、ものすごい大声で怒鳴っています。
その後も、どこに電話してるのか分かりませんが、
運転手は、ずっと怒鳴りっぱなしで、
バスに乗っている外国人たちはドン引きでした。
また、仕事中でも、男性はくわえタバコ、スマホいじりは普通のようです。
警察、救急隊であっても同じ。
空港のゲートの門番さんもスマホいじっていて、
ぜんぜん周り見ていませんでした。
よく言えば自由奔放。
悪く言えば、我慢できないわがままっこ。
それが中国人気質なんだと思いました。
ただ、レースボランティアの学生さんたちは、
皆、親切で、粗暴なイメージは持ちませんでした。
若い子たちは、「普通」にシャイな一面を覗かせたり。
ある一定の年齢層(50代あたりでしょうか)を境に、
まるで違う印象を受けました。
空港の大型ビジョンなどで、
近代化をアピールし、
環境美化や国際交流を学ぶ子供たちの映像を流していました。
もしかしたら、教育水準の違いから来る差なのかもしれません。
交通事情
中国では大きい乗り物のほうが偉いので、
歩行者や自転車は気をつけるように。
こんなことを以前、合肥に行った時に教わりました。
確かに、バスの運転手は周囲を威嚇するように
クラクションを鳴らしまくって、人やバイクを避けさせます。
レース会場の公園から大通りに出る交差点でも、
大通りにオートバイが走ってきているにもかかわらず、
関係なしに進入して、オートバイは急ブレーキかけてギリギリで停まりました。
優先道路を走る車両が通過するまでは一時停止して待つ、という
日本の常識は通用しないみたいです。
また、オートバイなども、歩行者に対して配慮はしてくれません。
交差点で歩行者が横断するのを待ってくるれる車はありません。
ひかれたくなければ、車が通過してから横断しなければなりません。
経済大国になって、
道路や建物などのインフラ整備はかなり進んでいますが、
人の気質というものはすぐには変わらないので、
子供の教育から始めて何十年かかかるのでしょう。
日本の常識からすると、信じられないようなことが普通にあります。
欧米の選手たちも同じように感じていたみたいで、
「中国だから仕方ない」というような、ムードであきらめているようでした。
たしかに、「郷に入っては郷に従え」というのは当然なんですが、
この先、先進国を名乗っていきたいとして、
「中国だから仕方ない」と、言われるようではダメなんじゃないかな、と思いました。
同時に、私たち日本人も、島国ですし、独特な文化風習があります。
良い伝統を守ることはもちろん大切ですが、
国際社会からどう思われているのか、という事を
一人ひとりが考えながら行動しなくちゃいけないな、と感じた旅になりました。
今回は以上です!
はちゃの!