私も昔は山ほどのサプリを毎日飲んでいたのですが、
最近ではほとんど飲んでいません。
「ほとんど」飲んでいない、というだけで
全く飲まないわけではないのですが・・・
サプリをほとんど飲まなくなった原因は
複数の医師からの助言と、
ネットで拾える研究論文から。
トライアスロンをやっているお医者さんっていうのはけっこう多くて、
私の知り合いにも10人くらいいるんですが、
その人たちのほとんどが
サプリメントを摂っていないのです。
ある人は、
『飲んで有用と言えるのは「葉酸」くらいで、
そのほかのサプリは意味ない』
と言ってました。
まぁ、医師は、薬を処方する知識と資格があるので、
チチンプイプイな怪しいサプリより、
医学的に実証された、体にきちんと効く
「サプリメント以上の何か」を飲んでるかもしれませんが(笑)。
そのへんは、想像の域を出ませんので、
深く考えないことにします。
以前飲んでいたけど、飲むのをやめたサプリ
マルチビタミン&マルチミネラル
お医者さんも意味ないって言って飲んでないし、
「どのような食事の状態(ビタミン不足・ビタミン足りてる)においても、
栄養補助に利する決定的証拠は見つからなかった」
というアメリカ心臓病学会の研究もあったりするので、
お金かけるのがもったいないと思い、やめました。
[参考]
Journal of the American College of Cardiology
→Supplemental Vitamins and Minerals for CVD Prevention and Treatment
また、高齢者にとっては、むしろビタミンサプリは健康に良くないなんて
研究もあったりするのも怖いですね。
わざわざ買って飲む必要もないかな・・・と。
(私もだんだんと高齢者に近付いているので)
[参考]
US National Library of Medicine ,National Institutes of Health
→Dietary supplements and mortality rate in older women: the Iowa Women’s Health Study.
でも、健康被害があるなら、
厚生労働省が許さないでしょうから、
ファンケルとか、DHCとか、有名ブランドで、
記載している容量を守って飲む分には
さほど神経質にならなくても良いのでしょう。
私も、「体に悪い」という意識ではなく、
飲んでも「意味がない」という認識が強くなり、やめました。
ただし、亜鉛とマグネシウムは、個別に飲んでも良いかなぁ、と思っていたり。
(今は飲んでいません)
コエンザイムQ10
コエンザイムQ10については、
別途で検索するとたくさんの研究結果が出てきます。
健康に寄与するかということには、
肯定的な研究論文と、否定的な論文が混在していて、
素人には判断が難しいですね。
私が飲んでいた理由は、
コエンザイムQ10の働きにより、
「細胞内のミトコンドリアを活性化することで持久力が上がる」
という謳い文句に惹かれたからですが、
これも、経口摂取したコエンザイムQ10がどれだけ働くかということに
懐疑的な研究も多いようですし、
実際、しばらく飲まない期間があっても
持久力に変化を感じられなかったのでやめました。
ただ、肯定的な研究もなくはないようです。
今後の研究結果によってはまた飲み始めるかもしれません。
[参考]
明治大学科学コミュニケーション研究所http://www.sciencecomlabo.jp/healthy_food/CoQ10.html
アスタキサンチン
ビタミンCの数百倍の抗酸化作用があるということで、
一時、脚光を浴びたサプリです。
エビやカニの甲羅の赤い色素のあれです。
アスリートは、激しい運動で活性酸素がたまりやすいということで、
飲んでいたのですが、
ある日ふと、思ったのでした。
「体を酸化させないために抗酸化サプリを飲む」
「体を絞るために脂肪を燃焼させたい」
燃焼=酸化、ですね。
この2つの行為は矛盾しているのではないか・・・
体を酸化させないまま脂肪だけを燃焼(酸化)するなんて・・・
そんな都合良く行くわけないよな・・・。
そんなことで、あんまり意味がなさそうなので
飲むのをやめたのでした。
厳密に言えば、この2つの酸化現象は異なる現象かもしれませんが、
私の中では、充分な理由だったのです。
研究でも
「酸化と抗酸化はバランスが重要」
「ヒトにおける多くの個々のサプリメント試験は、
観察された健康上の有益な効果をもたらすことができず、
あるいは抗酸化化合物が高用量または相乗的化合物が欠けているときのような
特定の条件下で有毒であり得ることさえ示唆した。」
「(果物、野菜、穀物など)植物性食品中の化合物は、
サプリメントに含まれるような単離された高用量の抗酸化物質と比較して、
より安全で健康的であると考えられる。」
と報告されています。
[参照]
US National Library of Medicine ,National Institutes of Health
→Exogenous antioxidants—Double-edged swords in cellular redox stateHealth beneficial effects at physiologic doses versus deleterious effects at high doses
つまり、高濃度の抗酸化物質のサプリを単品で摂ることは危険で、
低濃度でも食品から摂った抗酸化物質は、
それぞれ混合されて相乗効果を発揮するため安全で健康的、
ということになります。
今はクレアチンとプロテインだけ
というわけで、私が今飲んでいるサプリは
ホエイプロテインとクレアチンだけです。
プロテイン
プロテインは、言わずとしれたアスリート御用達のサプリですね。
練習後、食事までの繋ぎとして飲んでます。
LANのプロテインを20年近く飲み続けています。
クレアチン
プロテインと一緒に飲んでいるのがクレアチンです。
今年に入ってから飲み始めました。
クレアチンというと、
筋力アップ、大きな体を作るため、
瞬発系競技のためのサプリと思われるかもしれません。
しかし、
筋持久力の向上にも効果があるかも、と言われています。
はっきりとした研究論文などは見つけられなかったのですが、
ネット上では
「筋グリコーゲンの節約に寄与するため、持久力の向上が見込める」
とする意見もちらほら。
ただ、逆に、持久系競技には不必要なサプリとする意見も多く、
「自分で人体実験をしてみようかな」と思ったのがきっかけです。
筋持久力が上がることで、より高い出力を長時間維持することができれば
トライアスロンにも有効に働くかもしれません。
クレアチンは腎臓に負担をかけるのでは?
クレアチンを飲むと副作用として腎臓に負担をかけるということが言われますが、
今のところ、これを立証した科学的研究はありません。
適量を摂取することで副作用はないというのが現在の見解です。
[参考]
NSCAジャパン、クレアチンサプリメント
副作用と言うなら、持久系アスリート的には、
筋力アップと引き換えに起こる体重増加でしょう。
筋力がアップしても、体重が増え、
結果的にパワーウェイトレシオが上がってしまっては
元も子もありません。
この辺が、どっちに転ぶのか、人体実験です。
薄毛促進効果
クレアチンを摂取すると
男性ホルモンの一種である「DHT(ジヒドロテストステロン)」が増えるようです。
DHTは薄毛の原因とされるホルモンです。
クレアチン摂取でハゲるというはっきりと結論づけた研究はないようですが、
ちょっと心配です。
「競技パフォーマンスが下がって、しかもハゲた」
とか、最悪の結果になりませんように(南無)
クレアチンを飲み始めて2ヶ月ほど経ちますが、
今のところ、体重は増えもせず、減りもせず、
厳密に言うと、微減です。
これは、春に近づき、練習内容が濃くなってきているためと思われます。
髪の毛の状態は・・・変化なしです。
筋力も、目に見えてパワーアップしてる感じもないのですが・・・
もう少し飲み続けてみます。
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今回は以上です!
はちゃの!