こんにちは。

ガーミンForeAthlete935を愛用している私です。
1年くらい使用しています。
基本的な心拍測定機能とGPS機能、
ロングトライアスロンのレースにも使えて、
専用アプリも使い勝手が良く、
これと言って不都合がないため、とても気に入っています。

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ですが、最近、ライバルメーカーのポラールから
魅力的な製品が発売されているのを見つけました。
「Vantage V」というモデルで
次に買い換えるときには選択肢に入ってくる事間違いなしの製品です。

ポラールにはV800シリーズがありますが、
トライアスロンに使うには物足りない製品だっただけに、
Vantage Vの発売は朗報です。

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ウェアラブル端末に何を求めるか

トライアスリートの私がウェアラブル端末を選ぶ際に特に重視する点が、
 
●バッテリーの持続時間
●心拍計測機能
●GPS機能
●大きさ、重さ
●マルチスポーツ対応かどうか

の5点です。

バッテリーの持続時間

ウェアラブル端末で、なんと言っても一番重要なのはバッテリーの持続時間。
ロングのトライアスロンレースとなると、
レースによって違いはあるものの、
制限時間が15時間以上の大会もあります。
バッテリーが途中で切れてしまっては、
いくら高機能の腕時計でも、ただのお荷物になってしまいます。
丸1日使っても、バッテリー残量に余裕があるモデルを選びたいものです。

心拍機能

心拍を測る機能のある腕時計は昔からあります。
私がトライアスロンを始めた22年前には、
今とあまり変わらない、胸に巻くベルトタイプの心拍計が
各ブランドから出ていました。
今のモデルが昔と違うのは、
胸に巻いたセンサーと本体との通信が、
以前はFM電波などを利用していたのが、
ANT+やBluetoothなどに変わったことでしょうか。
ランニングやサイクリングでの使用感はあまり変わりないのですが、
今の通信方式だと、水中でも正確に通信できるらしいです。
この辺は、あまり詳しくないので、「らしい」という表現にしておきます。

さらに、最近では、単に心拍数を表示するだけではなく、
それに関連した様々な指標である、
心拍ゾーン、
Vo2Max、
乳酸閾値、
などを測定し、
個人個人に合った練習強度や休息のアドバイスをしてくれる機能も充実しています。

また、従来の胸ベルト方式に加え、
腕時計本体のセンサーで、
手首で心拍数を測る「光学式」と言われるタイプも多くなりました。
胸ベルトの締め付けが苦手な人や、
レース中に胸ベルトを着けたくない人、
スイムの際に胸にベルトを巻くのに抵抗がある人など、
この光学式心拍センサーを使うと便利です。

GPS

今や説明する必要もないくらい当たり前のツールになった位置情報機能付き端末。
いわゆるGPSです。

自分の移動したルートを地図上に落としてくれたり、
移動スピードを表示してくれたり、
また、任意の区間のラップタイムを自動計測してくれたりと、
とても便利なものです。
GPS機能付きの腕時計があれば、
自転車のサイクルコンピュータが必要ありません。
(実際には、GPS機能付きのサイクルコンピュータと
併用する人も多いですが)

大きさ、重さ

GPSや心拍計などのセンサーを搭載したウェアラブル端末は、
一般の腕時計に比べ、どうしても大きく、重くなりがちです。
以前は、本当に大きくて、
腕の細い女性などの場合、
手首の太さよりも、時計の直径のほうが大きいなんてこともありました。
当然、重量もあり、水泳やランニング時の腕の動きに
支障が出るほどでした。
最近では、技術が進み、小さいものも増えてきましたが、
やはり、まだまだ大きいのが現状ですので、
製品のサイトなどで大きさをよく調べてから購入する必要があります。

マルチスポーツ対応かどうか

簡単な操作で表示やアプリの切り替えが可能かどうか、ということです。
これは、単種目しかやらない人にはいらない機能かもしれませんが、
トライアスロンの場合
スイム→バイク→ランの3つをやって1つの競技です。
それぞれの競技によって画面に表示したいものが違うので、
それをすぐに切り替える必要があります。
スイムなら500m泳ぐ毎に手首に振動を与えてくれる、
バイクはスピードとケイデンス、距離と高度を表示、
ランはスピード、1km辺りのペース、距離、など、
それぞれを別アプリで管理している場合もあり、
種目が変わる毎に、簡単に切り替えられる機能がないとレースで使えません。

ガーミンForeAthlete935との比較

ポラール「Vantage V」と、ガーミン「ForeAthlete935」の比較です。
オマケ的にポラール「V800 2」も比較してみます。


※優れてる部分は赤字、あまり使えない機能は青字

バッテリー持続時間比較

トライアスリートにとっては一番重要なバッテリー持続時間、
ガーミンForeAthlete935(以下、935)はUltraTracモードで最大44時間で、
ポラールVantage V(以下、Vantage)が40時間です。
935のUltraTrackモードとは、
GPSなどのセンサー類の稼働を制限して、消費電力を抑えたモードです。
実際には、通常使用のGPS/HRモードの最大21時間というのが
実用的な持続時間となるでしょう。
Vantageは、仕様表には単純に40時間としか記載されていませんが、
おそらく、省エネモード時の最大稼働時間と思われます。
したがって、実際は20時間前後が実用的な持続時間だと想像します。
935、Vantageとも20時間程度稼働してくれれば、
トライアスロンでの使用でも不安がありません。
ポラールV800 2(以下、V800)は13時間と問題外です。

心拍計比較

935、Vantage共に、
胸ベルト式、光学式(腕計測)センサーを搭載しています。
特に注目したいのが、Vantageの光学センサーです。


出典:Polar
→https://www.polar.com/ja/vantage/v
 
緑色に光る箇所が5つ、
a角光る箇所が4つ、
丸い箇所が4つ、
小さな四角い箇所が4つ、
 
センサーと思われるものが、たくさん付いています。

一方、935の光学センサー部がこちら。
 

 
緑色に光る箇所が3つ、
四角い箇所が1つ、
です。

光学式センサーは、
運動強度の緩急に伴う心拍数の突発的な変化に付いて来られないなど、
精度と反応性の面では胸ベルト式に及ばなかったのですが、
Vantageの光学センサーは、もしかしたら
従来の弱点を克服しているかもしれません。
(外見による想像です。実際使っていません。)

[関連記事]
【心拍計比較】ガーミン vs ポラール【光学式と胸ベルト式】

実際、Vantageのサイトには
『Polar Vantage Vは、次世代の心拍計測機能のハイブリッド手首型心拍センサーPolar Precision Primeを備えています。光学式心拍測定と皮膚接触によるセンサーの精度測定を組み合わせた革新的技術によって、心拍数信号を乱したり、信頼性の低い心拍数を示したりする可能性があるモーションアーチファクトはすべて計測から除外されます。
このため、極めて厳しい条件下やトレーニングセッションでも精度の高い心拍数を記録することができます。』

と記載されており、
計測精度に対して、かなりの自信ががあると感じます。

V800は光学式センサーは搭載していません。
胸ベルト式のみ対応です。

GPS機能比較

位置情報機能、一括りにGPS機能ということが多いですが、
その精度はピンキリです。
精度が悪いものだと、自分の位置情報を地図上に落としたときに、
実際の位置と大きくズレていることがあったり、
人工衛星からの位置情報信号そのものを受信できないなんてこともあります。

人工衛星は地球の周りをたくさん飛んでいますが、
日本で使うなら、「みちびき」に対応しているかどうかが、
GPS製品を選ぶ時の大きなポイントとなります。
「みちびき」とは、日本が打ち上げたGPS衛星です。
日本のほぼ真上に浮かんでいるため、
自分が山間地や、高層建築物などの近くにいる時でも、
真上から電波を受信するので、確実・正確なのです。
外国のGPS衛星からの電波は斜めから飛んでくるため、
遮蔽物に弱く、信号ロストしやすいのです。


出典:JAXA
→http://www.jaxa.jp/projects/sat/qzss/index_j.html

みちびきは2019年現在、4機が稼働中。
最終的には7号機まで打ち上げる計画らしいです。

935はみちびきに対応していますが、
Vantage、V800は非対応となっています。
そのため、近くに山や高層建築物等がある場合では
位置情報処理の正確さでは935に軍配が上がると言えるでしょう。

サイズの比較

最近は小さいモデルも多くなってきたようですが、
センサー類を多く搭載したウェアラブル端末はやや大きいのが特徴です。
腕の細い人、女性などが身に着けた場合、見た目が不自然となってしまいます。

935は
47 x 47 x 13.9mm 49g

Vantageが
46 x 46 x 13mm 66g

バンテージが一回り小さい作りとなっています。
とは言っても1mm程度の差ですので、
ほぼ同じサイズと考えて良いでしょう。
しかし、逆に、重量では935が17グラムも軽くなっています。
この辺からも、Vantageには、よりたくさんのセンサー類が詰まってることが推測できます。

なお、「Vantage v Titan」という軽量モデルもあり、
こちらは59gとなっています。
それでも935より10グラム重いですが。

V800は79グラムと、これまた論外です。

マルチスポーツ機能

ガーミン、ポラール共に、
トライアスロンのような複数種目に対応しています。
また、自分独自のトレーニングセッションを設定することもできるなど、
マルチスポーツ機能では935、Vantageとも充実していると言えます。

価格比較

一般消費者にとって、価格の比較も大事です。
比較3機種の中では935が最も安い57,800円となっています。
Vantageは69,800円、軽量モデル「Vantage V Titan」は79,800円。
V800は59,800円。
(いずれも税抜き価格)
機能面を考慮するとV800が一番コスパが悪い気がします。

まとめ

935とVantageを比較すると、
機能面ではほぼ同等のライバル同士と捉えて良いと思います。
あとは、好みの問題ですが、

GPSの正確性を重視するなら「みちびき」対応の935。
光学センサーの正確性を重視するならVantage、

となるでしょうか。
あとは価格差が12,000円ありますので、
そこをどう思うか、ですね。

935の光学式センサーは精度が良くないので、
私はいつも胸ベルト式センサーを使っています。
935本体+胸ベルトセンサーの値段で考えると
結局Vantageを買うのと同じくらいの価格になるので、
仮にVantageの光学式センサーの精度が問題ないのであれば、
コスト面でもほぼ同等ということになります。

このあたり、周囲に使っている人を探して、
リサーチしてみたいと思います。

追記:
「Vantage V」の廉価モデル「Vantage M」もありますが、
バッテリー持続時間が最大30時間となっています。
各センサーを稼働した状態では実質15時間前後と思われます。
バッテリーの経年劣化等も考慮すると、
ロングのトライアスロンに使うには少し不安です。
ハーフまでなら問題ないでしょう。


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今回は以上です!
はちゃの!

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