トライアスリートの中にはランニングシューズにゴムヒモを使う人も多いと思います。
これにはメリットデメリットがあり、賛否両論ありますね。
否定派の主張はゴムヒモでは最適な締め付けができなくて、シューズの機能が死ぬということです。
確かに一理あります。足全体がシューズ内で隙間なくフィットし、走る動作でぶれないことでシューズの性能が100%発揮できます。
トライアスロンの場合、シューズの性能を発揮させて得られる効果と、ゴムヒモを使い素早く履く動作でのタイム短縮を天秤にかけるわけです。
正解がある話ではないので、ここではどっちが良いとは言いません。
ただ、私の経験上、ゴムヒモでもきつく締められる製品があるので、世間が言うほどデメリットを感じることはないです。
 
ヒモできちんと締める派の人はやはりフィット感や安定性などのシューズ性能重視しての選択だと思います。
ハーフ以上のレースではきちんとヒモで締める選手も多く見かけます。
 
やっとここからが今回の本題です。

バイクの変速ワイヤーと同じように、ランニングシューズのヒモにも「初期伸び」があります。
つまり、きっちり締めたように思っていても、走り始めてしばらくすると少し緩んでくるのです。
結び目がほどけていいないのに緩む現象です。
ヒモが緩んだまま走るなんて最悪です。
ゴムヒモの方が100倍マシです。
このやっかいな初期伸び、マラソン単体のレースであれば、スタート前のアップ時に解消しておけば問題ないのですが、トライアスロンの場合はそんなこともできません。

対策としては

①初期伸びを想定してきつめに縛っておく
②数キロ走ったところで立ち止まり結び直す

の2択になりますが、①は加減が難しいのでお勧めしません。
ヒモを結び直すためだけに立ち止まるのはもったいないので、エイドステーションで補給がてら結び直すなどの方法が良いのではないでしょうか。