ビデオ雲台と言えば、その名の通り、
動画撮影用カメラを乗せてパン(左右)やチルト(上下)の動きをスムーズにする雲台ですが、
写真撮影でも、流し撮りのしやすさなどの理由で使う人も多いですね。
特に野鳥や飛行機などを望遠レンズで撮る時は便利です。

虫の撮影にもビデオ雲台が役に立つ

私は、野鳥や乗り物よりも昆虫や小動物を撮ることが多いのですが、
飛んでる蝶やトンボ、ハチなど、また、地面を早く動き回るハンミョウやトカゲを追うのにも
ビデオ雲台(マンフロット・ナイトロテック608)を使ってます。
最初は普通の自由雲台のロックをフリーにして撮影していましたが、
手の力を緩めると当然のことながらカメラがお辞儀してしまいます。
自由雲台のロックを上手く操作すれば使えないことはないのですが、
カウンターバランスが効かせられるビデオ雲台は、
スッと動いて、自由な角度でピタッと止まってくれるので
これに慣れると快適すぎて普通の自由雲台には戻れなくなりました。


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ビデオ雲台は大きくて重いのが難点

ただ、ビデオ雲台は大きくて重いのが難点。
さらに、私のビデオ雲台は本体の水平を取る機構がないので
それを補うためにレベリングベースを併用すると
ちょっとした筋トレか?というくらい重くなります。


Koolehaoda 三脚レベリングベース カメラレベラー PD-60

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持ち運びには不便を感じるので、
物撮りや植物、動きの鈍い虫限定で撮影する時は
通常の自由雲台を使うこともあります。
(自由雲台でもマクロスライダーを乗せるとそれなりにゴツくなりますが・・)

↓ビデオ雲台と一般的な自由雲台の比較

昆虫撮影ではパン棒が邪魔

それでもビデオ雲台は便利なのでよいしょよいしょと持ち出して、
草むらに三脚を据えて撮影をしますが、
どうにもパン棒(パンバー)が長すぎて狭い場所では邪魔に感じてしまいます。
私の使うナイトロテック608には約36センチのパン棒が付いています。
もともと動画撮影用なので結構長いです。

動画用の大きいカメラをぶん回すなら長いパン棒が必要でしょうが、
草むらに潜みながら一眼カメラで虫を追いかけるのに、そんなに長いパン棒は必要ありません。
いっそのことパン棒なんて外しても、虫の撮影にそれほど支障が出るものではありません。
でも、せっかく付いているものを外すのはもったいない、という謎の貧乏人根性が働き、
完全に取り外す前に、短く切って様子を見ることにしました。

細かい工程は省略します

まず、雲台からパン棒を外します。
パン棒からグリップの部分を引っこ抜きます。
そして、パン棒を任意の長さにカットして、
グリップを付け直し、雲台に戻します。
 
グリップを外すのにかなりの労力を要しました。
なので、少しだけ詳しく。
①グリップをお湯やドライヤーなどで温める。
②グリップ上部(雲台側)の金属製リングを(がんばって)はずす。
③必要なら温め直し、グリップのゴムとパン棒の間に竹串などを差し込み隙間を作る。
④潤滑油(ミシン油等、なければ食用油でもOK)適量を隙間に流し入れる。
⑤最後はパワー頼み。ぐりぐりとひねったりしながら引き抜く。

パン棒のカットは金ノコや電動工具、パイプカッターなど、任意の方法でOKですが、
カット面のエッジは鋭利になりますので怪我に注意です。
ヤスリでカット面を整えることをオススメします。
油分をよく落としてからグリップを差し込んでください。
差し込むのにはさほど苦労はしませんでした。

今回はグリップ1つ分、約12センチ程短くしました。
これでしばらく様子を見ます。
これでも邪魔なら、根元から外します。

おまけカスタマイズ

ナイトロテック608のパン棒は左右どちらにも付けられますが、
付けていない方のギア(のようなギザギザ)がむき出しになります。

万が一、何かを引っかけて怪我や機材破損のトラブルになったらいやなので
あり合わせの材料でキャップを作りました。

厚さ3mm程度の木板をドーナツ状にカット(2種類)(レーザーカッター使いました)。

2枚を貼り合わせて、適当に塗装したら完成です。

パン棒取り付け部は3/8ネジ穴を利用して取り付けます。
簡易的なものですが、必要十分です。

最後に

大きい、重いということに目をつぶれば、
ビデオ雲台は動画撮影だけでなく、写真撮影でもとても便利なアイテムです。
大きな望遠カメラで使う場面が多いように感じますが、
ナイトロテック608はカウンターバランスが0~8kgで無段階調整可能ですので
標準レンズで撮影する時も、とても便利に使えると思います。
私のようにマクロレンズ付けて虫を追っかけてる人は少数派かもしれませんが・・

普通の軽い自由雲台も持っていますが、
屋外に撮影に出る時には重くてもビデオ雲台を持って行きます。

(登山しながら写真を撮るなどのシチュエーションならかなり迷うと思いますが・・
また、完全に物撮りや植物撮影などに限定されることが明白なら自由雲台かな。)

出先でどんな被写体に出会っても対応できるビデオ雲台のほうが安心です。
なんならビデオ雲台の上にマクロスライダー取り付けますから。

私のように写真がメインで、動画は(ほぼ)やらないということであれば
右手はシャッター、左手はフォーカスリングに置いておくことが多いので
パン棒はあまり触らないのではないでしょうか。
そんな時は必要に応じて短くカットするか、思い切って取り外しても良いかもしれませんよ。
写真を撮りやすくするための機材なのですから
自分の使いやすいようにカスタマイズするのが正解です。
この記事が何かの参考になれば嬉しいです。