来週から3月。雪国魚沼はまだまだ雪が多く残っていますが、気温が少しずつ上がり、降ったとしても雪ではなく雨の日が多くなります。
あと半月もすれば西高東低の冬型の気圧配置も崩れてきて、晴れる日が増えてきます。
雪国のトライアスリートも屋外練習ができる季節までもう少しです。
 
ただし、もしあなたが冬の間にベーストレーニングをじっくりやっていなかった場合、いきなり「ガンガン行こうぜ!」モードで練習をしてはいけません。
練習には段階がありますから、徐々に量と強度を上げていかないと怪我の原因となります。
雪国のトライアスリートやランナーで春先に怪我をする人が多いのは、基礎筋力が十分でない状況でいきなり強度を上げて練習することが原因です。
私も昔経験したことがあります。今はSNSなどで全国のアスリートの近況がわかってしまいますから、暖かい地方の人達と自分を比べたときに、かなり遅れを取っている気持ちになり、焦るんですよね。
確かに、事実、雪とは無縁の人達に比べれば出遅れています。
でも、焦っていけません。夏のレースまでに追いつけますから。

もしも、宮古島だとかの春のレースの予定があるなら、そもそも、冬にベーストレーニングとか言ってる場合ではなかったはずで、今が練習強度のピークの段階でしょう。
ただ、雪国のトライアスリートで3月4月のレースってのはかなりの精神力と行動力がないと準備ができないはずで、これができちゃう人は自分の体のことをちゃんと分かっていて故障とは無縁の人です。
大部分の雪国トライアスリートはこれからが本格的な練習となるわけです。 
春の陽気に誘われて練習を無理して、怪我して、治療を夏まで引っ張るなんてのは最悪のパターンです。
スピード上げたい気持ちをぐっと押し殺して、最低でも1ヶ月はインターバルやペース走などはやらないほうが良い・・・・と、私は思うのです。
低強度でもできる練習はたくさんありますからね。

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