こんにちは。

9月4日(日)、3年ぶりに開催となった佐渡国際トライアスロン大会に参加してきました。
コロナ禍での開催で、今までと勝手が違うところがありましたが、
概ね、問題なくレースを終えることができました。

今年の佐渡大会に感じたこと

私個人的なレースレポートなどは、他人はあまり興味ないでしょうから、
ここでは、大会の運営などを客観的に見て感じた事を書いておきます。

事前のPCR検査等必須

当該の選手は入島日、島内選手は受付時点での
コロナ陰性を証明しなくてはなりませんでした。
これが義務づけとなったのは8月半ば頃でしたので
選手たちはは急遽、PCR検査か抗原検査の手配をする必要がありました。

PCR検査の場合、検査日の2日後に結果が通知され、3日後までが結果の有効期限ですし、
抗原検査は有効期限が検査日+1日だけです。
したがって、9月2日に入島する私の場合、
8月30日にPCR検査を受けるか、(8月30日検査→9月1日結果通知→9月2日有効期限)
9月1日に抗原検査を受けるか、(9月1日検査→9月2日有効期限)
のどちらかとなり、検査をしてくれる薬局などに予約を入れて
日程を調整しなければなりません。
 

大会側で佐渡汽船乗り場での臨時抗原検査場が設置されるようでしたが、
混雑が予想されるため選択肢に入れませんでした。

 
調べたところ、新潟県民は無料でPCR検査を受けられる制度がありました。
それを利用し、8月30日に地元薬局で検査を受け、無事、陰性の通知を受け取りました。
 

 
PCR検査にせよ、抗原検査にせよ、
検査日が限定されるので日程調整が難しい選手も多かったと想像します。
陰性の証明はコロナ禍での開催ですのでしかたない措置だとも思います。
ただ、来年以降もこのやり方が続くのだとすれば、
単純に「めんどくさくて、嫌だなぁ」というのが正直な気持ちです。
あと1年後にコロナ禍が終息しているかどうかは不明ですが、
例年のように、気軽に佐渡に渡れるようになっていて欲しいものです。

オンライン説明会はGood

これもコロナの関連ですが、
事前に支給品やゼッケンなどが自宅に送られてきて、
説明会はYouTubeで配信というのは運営側、選手側双方の
手間と時間を節約できるので良い方法だと思います。
盛大に開会式をやったほうが気分が盛り上がるという人もいるかもしれませんが、
佐渡に渡る船便の時間や本数、また会場キャパの都合上、
同じ説明会を何回もやる必要が生じる従来の方法よりは、
オンラインを活用したやり方のほうが時代に合っていると個人的には思いました。

選手の高齢化が進む

私が出場したBタイプの場合、男子は4000番からはじまり、4800番代あたりまで。
で、私の年代45-49は4100番台から4200番台でした。
47歳の私は4200番台。
ということは、残りの600人近くが私より年上。
18歳~44歳は150人くらい!
アラフィフの私、トライアスロン界ではまだまだヤングです。

1000番からのAタイプでも1200~1300番辺りが45-49エイジでした。
これはもしかしたら日本のトライアスロン愛好家における高齢化を示すデータではないでしょうか。
お金も時間もかかり、辛いスポーツをわざわざ始めようという若者がいないのかもしれません。
TTバイクを含むロードバイクは、今や周辺パーツ含め150万円~200万円でも珍しくなく、
ランニングシューズですら、カーボンプレート入り厚底などの高機能モデルは
2.5万円~3万円超の時代です。かつての(今もあるけど)ターサーJAPANが安く感じます。
この20年でトライアスロンに使う道具の相場は2倍近くになっていると冗談抜きで感じます。
スイムの環境も、最近は、プール付きのスポーツジムの淘汰が進み、数が減っていて、それぞれのジムの会費も高額。
「近くに泳げる海や安い公営プールがある」なんて環境の人はごくわずかなんです。
あと、小中学校で夏の体育で水泳をやらない学校がほとんどとなり、
若年層の泳力低下、というか、水に触れる機会が減っているのも要因の一つかなと思います。
ですから、我々世代のような昔からやっている人間はだんだんと歳を取っても止めずにやり続けるけど、
ゼロから始めるにはいろんなコストがかかりすぎるトライアスロンに新規参入者がいないのだと思います。

バイクにベルとリフレクター必須?

今回の大会から、バイクにベルトリフレクター(リアライトor反射素材)取り付けが必須となりました。
 

 

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佐渡トライアスロンは通行止めをせず、地元島民に「ノーカーデイ」として協力してもらう形です。
地元の協力、交差点やコーナーなど危険箇所でのボランティアさんの誘導のおかげで、
私たちはストレスなくレースができますが、
実際には交通規制をかけないので、一般的な法令を遵守するのが原則です。
そのため、レースと言えども交通法規に則って、ベルとリフレクターを義務化してる訳です。
・・・と、これは理解はできます。できますが・・・
リアのリフレクターはともかく、ベルは・・・ねぇ。
平時のママチャリならともかく(それも怪しいが)、ロードバイクでレース中に、
仮に、ほんとに仮にですが、前方に通行人が飛び出してきたとかの緊急の状況で、
危険回避などの目的でベルを鳴らす人は、限りなくゼロでしょう。
ロードバイクのハンドルの構造上、すぐ指の届くところにベルを設置できないことが多く
取り付けるにしても、ならす際には片手をハンドルから離さなければなりません。
TTポジション取っている体勢で咄嗟に片手をベルを鳴らすのに使うのは逆に危険です。
スピードの出ているレースでは特に、相手に危険を知らせるなら、
大声を出して知らせつつ、ブレーキやハンドル操作で回避行動を取るのが合理的な方法です。
もちろん、そんな状況を作らないのが望ましいですが。
ベルを鳴らそうとしたがためにブレーキングが遅れ、片手運転で転んだりしたら本末転倒です。
(平時の練習にも話を広げると面倒になるため)ここではレース時に限定して書いています。
ロードバイクに
「ベルを付けること=安全性向上・事故率減少」
にはならないことに着目すべきです。
「決まりだから付けさせる」
というだけです。誰得なんでしょうか。
決まりを守らせた、という偉い人の満足感だけの気がしてなりません。
敢えて言いますと、茶番ですね。
「木を見て森を見ず」
の典型事例とも言えます。

大前提として、自転車は車両であり交通法規を守るべき事は分かりますが、
レース時にはもう少し柔軟な対応をお願いしたいと思いました。

さいごに

3年ぶりの佐渡トライアスロン大会、
事前の手続きが例年よりも面倒だったり、
ランコースが変更になったりと、
いつもと勝手が違うこともありましたが、
レース運営やスタッフの仕事ぶりはさすが歴史ある大レースという感じで、
何の不満もなく走ることができました。


敢えて言うなら、(例年のごとく)バイクマーシャル(審判員)がいないので
ドラフティングパラダイスになりがちということですかね・・・
今年に関して言えば、コロナ禍でスタッフ確保も難しかったでしょうから、
あまり文句も言えません。
あ、でもランコースは来年からはまた国中平野を走るコースに戻して欲しいですね。
きっと周回コースのほうが運営としてはやりやすいのでしょうが、
佐渡を満喫する意味では今回のコースは少し物足りない感じがしました。
(周回コースは精神を削られるし・・・)

来年、コロナ禍が続けば開催されるかも不透明ではあるし、
開催されても、出場枠に当選するかどうかもわかりませんが、
また、必ず行きたいと思うレースの筆頭です。
ありがとうございました。